「夢は見るものじゃない叶えるもの」新参がアイカツスターズ!全100話を見た感想

こんにちはアイカツ!完走後から少し時間が経ちましたが、アイカツスターズ!全100話を見た感想を書いて行きます前回同様がっつりネタバレあります。

アイカツスターズ!には1~50話までの四ツ星学園を軸にした1stseason、51話~100話までのヴィーナスアーク、星のツバサを軸とした2ndseasonがあります。今回は虹野ゆめを軸に1stseason→2ndseasonの順に紹介していきます。






1.1stseason四ツ星学園編
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1stシーズンは主に四ツ星学園に入学した虹野ゆめ、桜庭ローラ、香澄真昼、早乙女あこの1年生の成長物語、ゆめとローラとのライバル関係等が主な内容になっています。
本作の主人公虹野ゆめがS4(S4は四ツ星学園の歌組、美組、劇組、舞組それぞれのトップが結成するトップ中のトップアイドル)のステージを見て「私もあんな風になりたい」「ゆめの夢はS4になること」と決意し四ツ星学園に幼馴染みの七倉小春と入学する所から物語は始まります。
ここはアイカツ!のいちごちゃんの美月さんのステージを見てアイドルになりたいと思うようになる同じ始まり方だなぁと思いました。(ゆめちゃんの場合元々アイドルが好きな感じではありましたが)しかし入学ステージで「謎の力」が発動しゆめ自身も憶えていないほどすごいステージを披露したり、他の生徒の陰口の描写が入ったりするのを見てこれは’’アイカツ!とは確実に作風を変えてきてる’’なと思いました。
アイカツ!では負けて悔しい気持ちはあるものの勝った方にもまるで自分のことのように思える程喜びを分かち合うような作風でしたが、アイカツスターズ!でははっきり負けて悔しく時には涙を流す作風なのが最初見た時の驚きでした。その作風の筆頭だったのは桜庭ローラと早乙女あこのような気がします。
ローラは全てをかけたオーディションでゆめに敗れ、あこはS4決定戦で劇組S4ツバサ先輩に敗れ悔しさで涙を流した場面が印象に残っています。そしてゆめもこのS4決定戦で歌組S4ひめ先輩に敗れてしまいましたが全力を出しきって挑んだステージだったのでこのまま終わると思いきや海辺で1人ゆめが全力を出しきったけどやっぱり負けたのは悔しく涙を流し次は絶対ひめ先輩に勝つことを誓う場面はすごく印象に残っていて1stseason最終回に相応しい内容だと思いました。好きなエピソードを挙げて行ったらキリがないので2ndseasonの方に進みます。(リリエンヌの楽曲バケモンとか香澄姉妹尊いとか色々言いたいけど我慢)





2.2ndseason星のツバサ編
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ひめ先輩などは中学卒業のためS4をゆめ達に託しS4の仕事を追われあたふたする場面から星のツバサ編が始まります。突如、豪華客船型アイドル学校ヴィーナスアークが日本にやってきてそのオーナー兼パーフェクトアイドルエルザフォルテが「スタープレミアムレアコーデ(アイカツシステムによって選ばれたアイドルのみが身に纏うことができるツバサの生えたドレス)」によるステージでアイカツ界は大きく変わって行きます。この星のツバサ編はドレスがアイドルを輝かせるパーフェクトは常に1人な考えなエルザと自分がここまで頑張ってこれたのは皆がいたからドレスが皆を輝かせる考えのゆめとの対比が主な軸になっていたのではないかと思います。
それぞれが切磋琢磨し星のツバサを出現させるなかエルザの目的が全ての星のツバサが出揃い選ばれたアイドルのみが身に纏うことができる「太陽のドレス」を出現させ自分が世界一のアイドルになること、お母様を振り向かせることが目的だと判明します。そして太陽のドレスを出現させたエルザは4年に一度開かれ世界一のアイドルを決めるアイカツランキングのちヴィーナスアークの解散、自身のアイドル引退まで宣言します。これを止めるべくアイカツランキング決勝戦でゆめがエルザと対決しゆめがここまでこれたのは皆のおかげ皆を輝かせたいという想いがもうひとつの太陽のドレスを出現させ見事エルザに勝利することができました。ここに至るまでのドラマは中々見応えがありシリアスとコメディの匙加減が絶妙でこの前のゆめvsレイ、真昼vsエルザも物語の都合上真昼、レイが負けることがわかっているのにも関わらず真昼、レイ共にアイドルとして学んできたこと、成長してきたことを丁寧に描いているので負けてもゆめ、エルザを過剰に持ち上げる訳でもなくすんなり見ることができました。
アイカツランキングも終わり99話イギリスでデビューが決まり3年に上がる前に旅立つことを決めたローラ、S4としてこれからも四ツ星学園を引っ張っていくことを決めたゆめ互いにできることを精一杯やってきましたが何か腑に落ちない2人。その2人が忘れたものはあの時流した涙を糧にもう一度ひめ先輩に勝つことでした。それを聞いたひめ先輩が世界中を回っている間に手に入れた月のドレスを引き下げゆめに対決ライブを申し込みます。
そしてゆめは見事ひめ先輩に勝利し憧れを越えることができました。この対決を見たローラは旅立つ決心がつきゆめも悔いなくローラを見送る決心がつきました。
そして最終回ゆめ、ローラ、小春、真昼、あこがスケジュールを調整しオフを取ることができ思い出に浸りながら共に過ごしたのも束の間ゆず先輩、リリィ、四ツ星学園側がサプライズで街の人達今までゲストで出てきた人達がローラの旅立ちを祝い5人は最後のステージをし仲間達との最高のアイカツをしたらじっとしていられないとなったローラは予定より早く旅立つことを決めました。
そこでのローラを見送るゆめの台詞が

ゆめ「ねえみんな、みんなは夢を持ってる?モデルになりたい、パテシェになりたい、アイドルになりたい。たくさんの夢が無限に広がって、その夢に向かって走りだそう。全速力で向かっていこう。だって、だって夢は・・・」

ゆめ「憧れは次の憧れを産む。憧れたその瞬間、それがあなたのスタートライン」


夢って大きければ大きい程いつのまにどうせ無理、身の程を弁えろと現実では卑屈になってしまうものでそれを実現できる人はほんの一握りでも誰だって憧れを抱いたらそれがスタートライン。
視聴者に投げ掛けるようなこのメタ発言とも取れる台詞ですが私はこの台詞に心打たれボロボロに泣いてしまいました。
そして最後はアイカツワールドカップのような大会が開かれ日本代表の虹野ゆめ、イギリス代表の桜庭ローラが対決し2人の「私達のアイカツはまだまだ続いていく」の台詞で幕を下ろします。
86話「涙の数だけ」のエピソードでもあったこのオーディション、アイカツランキングだけが全てじゃない、だってアイカツをやっていく限りまだまだ道は無限に広がっていくのだから。アイカツ!でもそうでしたが明確に終わるという感じではなく彼女達の物語はまだまだ続いていくんだという締め方は本当に美しくてこれがアイカツの魅力なのだと思いました。
夢っていいね、夢を持つことって素敵、本気だから悔しいしまた頑張れるアイカツスターズ!は誰かの背中を力強く押してくれるそんな素敵な作品だと思いました。
アイカツオンパレード!でも彼女達の活躍が見れると思うともうワクワクが止まんない!